ゼーゲルコーン。
2020年01月16日
耐熱シリーズの本焼き作業を始めました。昨年は、小さめの土鍋が人気でした。アヒージョを作る器をお探しの方が多いのかな?暑い季節には、ほとんど売れない耐熱器ですが、前半のイベントで在庫がなくなりました。慌てて追加制作をして、秋のイベント前に焼いたのですが、焼成温度が高かったようで、半分以上廃棄しました。前にも書きましたが、エクセルキルン君(窯名)の表示温度と窯内温度にかなり差があり、温度差を把握していたつもりが、更に差が広がっているのに気づいていなかった作者です。
エクセルキルン君もねねさんと同じく今年で17歳。サビサビの貫禄ある風貌になって来ました。いろいろ部品を取り替えながら、大切にしております。コンピュータ部分を取り替えれば、表示温度の問題も解決しそうですが、もう少し頑張ってもらおうかと思っています。昨年、いろいろ教えをいただいた陶芸の先輩は、常にゼーゲルコーンを入れているとのこと。ゼーゲルコーンとは、器と一緒に焼いて、倒れ方で窯内の温度を確かめる道具です。ピーンと立っているコーンが、深々お辞儀をするくらいに倒れたら、希望の温度で焼けたことになります。私も窯を購入したばかりの頃は、毎回入れていましたが、すっかり入れなくなっていたことを猛省しました。毎回入れていれば、エクセルキルン君の少しの変化を気付けるはず。焼成日記は、もっと細かく記録することにしました。釉薬の配合の事も合わせて書いておくと、トラブル時に原因の分析がしやすいはずです。きっと、未来の自分が「ありがとう」と言ってくると思う。