化粧土で絵付け。

2020年03月04日

皆さま、お元気ですか?気持ちが沈みますね。私もさすがに先週は、この先どうなってしまうのだろう?と考えると不安になり、落ち着きなく過ごしました。今は、時を待つしかないと思うことにしました。不足して困っている物はないですか?この辺はまだ、そんなに買い占めは起きていないように思いますが、やはりマスクはどこにもないです。マスクをする習慣がなかったので、うちにはないだろうと思っていましたが、7枚入りのが見つかりました!昔、芋の選別のアルバイトで使っていたような。大切に使わないと。

今日は〝Monochrome Art シリーズ〟の絵付けの様子をご紹介します。以前のブログでも同じような記事を書いたかもしれませんが、より詳しく伝えられたらと思います。このシリーズは、化粧土で絵付けをしています。化粧土=素焼き前に生掛けというイメージが強いですが、素焼きに掛けられる化粧土を使用しています。素焼きの器にシャープペンで下描きをします。STAEDTLERの三角シャープが一日中握っていても全く疲れません。描き直したい時は、消しゴムを使用せず、指で消します。時間短縮になります。細かいところは、綿棒で消します。指は真っ黒になるので、横にはおしぼりを用意して、拭きながら描きます。


次はマスキング作業です。塗り潰したい箇所の外側にラテックス(陶画糊)を塗っていきます。ラテックスは木工用ボンドに似ています。白くとろみがありますが、乾くと透明になります。ここでもSTAEDTLERが大活躍。擦筆というデッサンで使われる画材に爪楊枝を差し込み、細筆の代わりにしています。細かい箇所もキレイに塗れます。他は綿棒で塗りつぶします。毛筆は固まりやすく、何本あっても足りません。使い捨て出来るので、爪楊枝と綿棒は、おすすめです。


塗り潰しの作業です。私は、黒とグレーの化粧土を使います。グレーの化粧土は白化粧と黒化粧をブレンドしています。かなり薄めに溶いて、何度も塗り重ねをします。べたっと塗るより味わいが出ます。あまり厚塗りすると貫入(釉薬のヒビ)が出やすくなります。


絵的にはクライマックスです。マスキングを剥がす作業です。なまら気持ちの良い感触で、みんなにも体験させたいくらいです。キリンさんは、首がビヨ〜ンと伸びて、ごめんなさい!という気持ちになります。ここで大切なのは、ガタガタの境い目を線描きベラで整えることです。この作業を雑にすると、釉薬を掛けた時に素地と化粧土の間に水分が入り込んで、化粧土部分が浮くことがあります。この作業はホコリが飛ぶので、ゴミ袋の中に上半身を突っ込んで頑張ります。


次は掻き落とし作業です。ゾウさんでいうと鼻のシワや口元と牙、爪などを線描きベラでカリカリとラインを入れていきます。目やコトリさんを黒化粧で描き入れて絵付け作業は終了です。低めの温度で焼き付けてから、釉薬を掛けて本焼きになります。焼かずにそのまま釉薬をかけると流れてしまう可能性があります。何十個も同時に作業していくので、下描きからここまで約二週間かかります。ゾウさんは、只今本焼き中です。無事完成したら、またインスタでご紹介します!


オマケ:子ヒツジさんのペラペラはシルエットが可愛いので、並べて遊びます。

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