手作り紙定規。

2019年07月18日

Japanese Blueシリーズの絵付け作業に入りました。他のシリーズは冬の間にまとめて制作をしますが、こちらのシリーズは春・夏2回に分けて制作します。昨年の夏、猛暑日に作ったタタラ皿の大半がヒビ割れました。北海道に居た頃は猛暑の経験がなかったので、こんな事が起きるのかと慌てました。その教訓から、今年は本格的な暑さが来る前に、成形を終わらせる作業計画を立てました。先月、週末はイベント出展し、平日は成形作業を本当に頑張りました。それなのに今年は7月に入っても涼しく、梅雨が長引き湿度も高く、毎日がタタラ日和。あんなにヘロヘロになるくらい頑張ったのにな…というグチです。


先日、付録付き雑誌を初めて買いました。雑誌というより付録という名の商品ですね。東京行きの荷物が増えて急きょ買ったトートバックですが、質もデザインも良く、大変気に入っています。その雑誌の紙質が、紙フェチにとっては最高級。裏表ともに撥水性があり、手作りする定規にぴったり。しましまの絵付けの下描きには、欠かせないアイテムです。今まで使っていた定規も手作りですが、ボロボロの十年もの。味のあるガタガタ線を引いておりました。やっと新調できて嬉しい。これだけいろんなパターンを用意しておくと作業がはかどります。収納ケースも作ってしまいました。ちょっとした工作は楽しいな。


こんな感じで線を引く時に使います。フリーハンドはないんですよ。シリコン製の定規などいろいろ使ってみましたが、歪みがある素地にあてて使うので、紙のしなり具合がいちばんしっくり来ます。下描きした枠を撥水剤でマスキングして、呉須を塗って、撥水剤をとばす低音焼成をして、野菜やフルーツの絵付けをして、釉薬を掛けて、やっと本焼き。細かい作業がしばらく続きます。最近、お客様から「印刷」や「転写」と思われがち。この手間ひまは、どうお伝えしたらよいのだろうか。

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